この日は久し振りに初顔合わせの候補者との手合わせでした。
最近は、仕事がどうにも忙しく以前ほど精力的に新規
調教をしていない。
新規
調教は、ただでさえ気を張って
調教に臨む訳ですが、どこ迄やれるか
全くわからない手探り状態なので余計神経を使う。
ただ、その神経を使う事が苦痛ではない。寧ろ楽しいし高揚感が高まる。
また、真性Sと自称する者が気遣いを苦痛と感じるのは、辻褄が合わない。
私はサービスのSではない。奴隷にサービスするのは私の美学に反する。
しかし気遣い気配りするのは当たり前と考えている。
だから、新規
調教は嫌いではないし、初心者
調教も嫌いではない。
ただ新規
調教は、やりたいことの半分も出来ないので少し疲れる。
しかし、その疲れも嫌いではない。
私はこの日記に、調教の様子を書いているが、それだけではない。
昔から読んでいただいてる方はご存知だと思うが、私自身のSMに
関しての考え方や Mの方に心得て居て戴きたい事を書いている。
ただし、SMに関しての考え方は、同じS女性でも皆さん異なるので
私の言い分が全てではない。
時々調教してくださいとのオファーはあるが、
「日記を読んで出来る様ならメールください」と、プロフィールに書いてある
にもかかわらず、多分プロフィールなどきちんと読んでいないのであろう、
馴れ馴れしい若しくは社会人としての言葉遣いがオカシイ方の調教は
お断りさせていただいている。あと、このFC2では転送メール使って
偶にメールが来ますが、メールが戻ってくるというていたらく…
さて、この日の調教模様に話を戻そう。
待ち合わせして、軽く食事をして相互理解を深めた後調教部屋に向かった。
若干喋り過ぎる部分が有るかな?と感じたが、簡単に言うと
「良い意味で自分をアピールしたい表れ」と感じたので、調教することにした。
私はあまり饒舌な言葉を信用しない。以前あるサークルのSMネルトンで
知り合ったM男性だが、「一番の奴隷になりたい」と自己紹介してきた。
数回の調教はしたのだが、約束していた定期的な連絡も何度か注意しても怠る。
それで音信は途絶えたのだが、またそのサークルに再登録して
イベントに現れた。メールのやり取りが数回の後、
「また関係を復活させたい」的な発言があった。
私は「一番になりたいと言っていたにもかかわらず、自分から連絡を怠って
いたのだから信頼関係の修復は致しかねる。」とお断りした経緯がある。
やれやれ、また脱線してしまったな…。
部屋でも、軽く話をして、お茶タイムでリラックスしてもらい調教に入る。
特に初回手合せの時は、お話しタイムが多い。ホテルのタイムサービスの
時間も気になるであろうが、その初回のお話しタイムを端折ってしまうと
決して良い結果にはならない。
全体を軽く
緊縛して、立ち姿のまま軽く
鞭を打ち、そして座らせてさらに
軽めに
鞭をあてていく。時折臀部と股間を通して顔を覗くと、少し
はにかんだような顔をしたので可愛いと感じた。
余裕で耐えてくれるので まだ行けると思ったが、一旦やめて
さらに
緊縛して吊り上げた。男性にしては関節が柔らかいらしく、
女性を吊り上げたようなきれいなアーチを描いた。
男性は、身体がかたいのも理由の一つだが、あまりきれいに弧を描く吊り
にならない事が多い。
他に考えられる理由として、女性ほど依存や没頭が出来ないので、
身体を預けているつもりでも頭で考えてしまうから身体に無駄な力が入る
のかもしれない。背中が反らないので、股関節と膝だけが曲がった吊りに
なる事が多いので、試行錯誤するがやはり受け手の身体の状態も大きい
のだなと思った。
通常の
緊縛講習会は概ねモデルは女性である。男性を縛る術を正確に
教えてくれる人は居ない。女流
緊縛師の方もショーに出てくるモデルさんは
女性である。絶対的な参考資料の少ない中をM男性の身体を気遣いながら
試行錯誤していく。
程よい肉付きの身体は、
緊縛すると興奮してやや紅潮を帯びた。
吊り上げたまま軽く
鞭打つが初顔合わせなので吊りを解き、床に降ろした。
お辞儀させるような格好で、今度は一本
鞭とスパンキングラケットやバラ
鞭を
併用して、かなり強めに
鞭を与えた。痛いわけだから、「良い声で鳴いた」
臀部がかなり赤くなった事と、時間的な制約の関係でその日の調教は終了した。
本人曰く、「もっと泣かせてください。」と言う事であったけれど、
体の状態を知るのが目的なので過度になり過ぎないようにとどめた。
帰る頃になって、夢中で鞭を振るっていて蝋燭をしていない事に気が付いた。
初顔合わせでなければ多分、その赤く蚯蚓腫れになった部分に蝋燭をしたと思う。
もっとしてもらいたい…と思って貰えるのは凄く嬉しいし、私の悦びでもある。
しかし、そこは次に繋げて徐々にお互いの信頼関係と調教のテンションを
上げていきたいと思う。